幼稚園に通う子供たちは、園によって登園方法が様々です。
保護者と一緒に保育園に登園する、停留所に集まって幼稚園バスに乗って登園する、集合場所に集まって幼稚園教諭や友達と一緒に徒歩で登園する、というパターンが多いです。
大規模な園だと、幼稚園バスも先陣と後陣に分けられて、先のバスの子を迎えに行ったら、再度出発してまた違うコースで次の子どもたち:を迎えに行く園もあります。そういった方法で登園した子供たちは、幼稚園での一日をどのように過ごすのか、以下に大まかに項目を分けていきたいと思います。
↓私は保育士バンクを利用して基本給が2.4万円アップしました↓
幼稚園勤務の一日

自由遊び(登園~9:30頃まで)
園に着いた子どもたちは、自分のクラスに行き、身支度を整えます。制服を脱いでスモックに着替え(体操服になる園もありますし、行事などがあるときはそのまま制服で過ごす場合もあります)、出席ノートの今日の日付のところに判を押すか、シールを貼ります。
保護者から手紙などがある場合はクラスの提出BOXに入れます。幼稚園教諭は、一人一人に挨拶をしながら、視診をします。これが幼稚園教諭には非常に大事なことで、触れたり表情を見ながら今日の体調や顔色、気分などをよく見て把握していきます。
この視診をすることにより、保育が始まる前に体調不良や病気に気付けることもあるのです。また、出席ノートやおたより帳、手紙などもチェックします。身支度を終えた子は、室内遊び、または戸外遊びをします。送迎を終えた幼稚園教諭は、何か伝達事項があれば、各クラス担任に伝達をします。
朝の会(9:45頃)
全員が登園すると、朝の会になります。排泄を済ませ、自分の席に着き、その日のお当番さんが前に立ちます。
園にもよりますが、宗教園だとお祈りなどがあったりもします。園歌を歌う園もあります。また、季節の歌を幼稚園教諭の弾くピアノの音に合わせて歌ったりもします。それから、お当番さんの声かけ主導で、朝の挨拶、今日のお当番さんの発表などがあります。
それから、幼稚園教諭から今日することなど子どもたちに話していきます。
主活動(10:00~11:30頃まで)
活動の内容によって、所要時間は前後しますが、ここからは、カリキュラムに沿って幼稚園教諭が設定した、クラスの主活動があります。
製作・運動・ゲームなどなど様々です。園によって、また学年によっては、この時間に体操教室・絵画教室・英語教室など、外部講師による教室が開かれるところもあります。行事前にはその練習などにも充てられます。
自由遊び(11:30~12:00頃)
主活動が終わると、排泄に行き、戸外で遊びます。ここでは、友達と砂遊びなどすることもあれば、幼稚園教諭と一緒に鬼ごっこ系をしたりする子もいたり、様々です。
幼稚園教諭は、その時期、その子ども達に合った、おもちゃや遊具を用意して設定しておくことで、その時期に身に付けるべき力が身につくようにしていきます。この時間に、鉄棒など苦手なことがある子に対して、誘いかけることもあります。
給食(12:00~12:45頃)
戸外から戻ったら、手洗いうがいや排泄を済ませ、給食の準備をします。机にナフキンを敷き、箸やコップなどを用意します。
園によっては弁当持参のところもありますし、自園で給食を作る園もあれば、給食センター的なところからお弁当などが届く園もあり、様々です。お当番さんは、牛乳や給食を配ります。
幼稚園教諭は、手がきちんと洗えているか、安全にお当番さんは給食を配っているかなどに目を配り、声をかけていきます。
全員の給食が揃ったら、園によっては給食の歌を歌ったり、お祈りをしたりして、それから「いただきます」の挨拶をします。給食は、幼稚園教諭も一緒に食べつつ、子どもたちの食べる様子や食べ方、量など気にしてみていきます。
自由遊び又は活動(12:45~13:30頃)
食べ終わった子から、片付けやゴミ拾いをし、室内で好きな遊びをします。幼稚園教諭のその日の保育のねらいによっては、全員が食べ終わったらもう一つ活動をする場合もあります。製作の続きであったり、クラス全員でゲームをしたりすることもあります。
自由遊びの場合は、幼稚園教諭は子どもたちの時期や様子に合わせて、ままごとコーナーを作ったりと子たちが落ち着いてその場でじっくり遊べるように室内環境を設定したり、おもちゃを用意したりします。
また、製作が流行っている時には製作コーナーを設けてそこで自由に製作するのを楽しめるようにしたりすることもあります。
帰りの会(13:30~14:00)
排泄を済ませ、制服を着て、身支度を整えます。幼稚園教諭から返ってきたおたより帳や、配られた手紙をかばんにしまいます。
落ち着いて、安全に帰れるように、また楽しめるように、幼稚園教諭が絵本、紙芝居を読み聞かせたり、パネルシアターを見せたりします。今日一日を振り返ったり、明日持ち物がいる時にはそのことを子どもたちに伝えます。
園によっては「さようならの歌」「お帰りの歌」のような歌をピアノに合わせて歌うこともあります。
降園(14:00~)
保護者が迎えに来る園は、幼稚園教諭に挨拶をして、保護者と一緒に帰ります。
徒歩通園の子は、園庭の集合場所に集まってから、友達や担当の幼稚園教諭と一緒に降園し、保護者の待つ集合場所まで徒歩で帰ります。
幼稚園バスの子は、先陣の子は幼稚園教諭に挨拶をしたら、バスに乗り込みます。後陣の子は、バスが来るまでバスを待つ部屋でビデオを見たりするか、戸外で遊びます。
掃除・打ち合わせ・資料作成・保育準備など(14:30~)
送迎が済んだ幼稚園教諭から、保育室や共有の場所(トイレ、廊下、手洗い場など)の掃除を始めます。
掃除をしつつ、明日の保育準備も進めます。また、週に一度程学年の打ち合わせがあったり、月に一度程職員会議が入ることもあります。それ以外に、出席簿の集計、保育案の立案、製作物の準備・行事の準備など、様々にやることがあります。
行事のない時期は定時で上がれますが、行事前などは残業になることもあります。


まとめ
幼稚園は、教育的要素があるため、主活動に重きをおいています。それに向けて、日々保育内容が組み立てられ、一日の流れも組み立てられます。
でも、活動活動ばかりでは子どもたちも疲れてしまうため、できるだけ、「静」の活動と「動」の活動を組み合わせ、メリハリのある保育をするように心がけていくものになります。
時には楽しい遊びなども取り入れるなど、幼稚園教諭のアイデアの幅は常に広く持つべきものだとも思います。

