出産を機に保育園をやめた体験談

退職

保育園は、女性が多い職場です。そのため、多くの保育士が結婚や妊娠、出産等、多様なライフステージを経験します。

若い保育士にとっては、ライフステージが変化しても保育士として働き続けることができるかどうかは、大きな関心事でしょう。

そこで、今回は保育士として働きながら、2人の子供の妊娠・出産を経験した私の体験談と、そこから学んだことを紹介します!

保育園で働いていると、自分が出産をしなくても、同僚が妊娠・出産をするという可能性はとても高いです。

今後、出産を考えている保育士だけでなく、すべての保育士の参考にしていただきたいと思います。

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つわりがひどく戦力外通告!一人目出産の体験談

私が一人目の子供を妊娠したのは、保育士として働き始めてわずか2年目のことでした。まだ仕事にも慣れていない時期の妊娠は、我ながら軽率であったと思います。

ですが、保育士として働くお母さんを支えているという自負もあり、自分自身も働きながら子供を産み育てたいと考えていました。そのため、妊娠が分かった時は、退職することは全く考えていませんでした。

一般的に、安定期と言われる妊娠5か月までは、流産の可能性も高いと聞いていたため、安定期に入るまでは、職場に妊娠を告げる予定はありませんでした。ところが、妊娠発覚後すぐから、重いつわりに悩まされることになります。食事が全くとれず、水分すら受け付けないこともありました。

そのため、体力も一気に落ち、ふらふらの状態で仕事をしていました。そのような状態では、当然体力仕事の保育士は務まりません。

やむを得ず、上司に妊娠のことを伝えたところ、あっけなく「いてもらっても役に立たないから休んでください。」と言われてしまいました。

そこから、つわりが治まるまで1か月間休みましたが、「役に立たない。」と言われたことがとても悔しかったです。

復帰後も自分の居場所は見つけられず退職へ

1ヶ月の休職後、職場に復帰をしましたが、その時には私の居場所はありませんでした。乳児クラスの複数担任を任されていましたが、復帰すると担任から外されていました。

理由を聞くと、「いつ休まれるかわからない。」「子供が産まれたら長期間休むことになるから責任のある仕事は任せられない。」とのことでした。私自身は、出産ぎりぎりまで働いて、産後も復帰したいことを伝えましたが、あまりいい顔をされませんでした。

結局、産休に入るまで、園庭の掃除や、備品の管理等、保育士の仕事ではないようなことばかりをしていました。その保育園では、小さな子供がいる保育士もおらず、産後も自分の居場所を作ることは難しいと感じました。

悔しい気持ちはありましたが、出産を機に退職をすることを決めました。

一人目出産の経験から学んだこと

私の場合、経験年数が浅いにも関わらず妊娠によって本来の保育士の働きができなかったことが、園での自分の居場所をなくした原因と考えます。

ある程度、保育士としての経験を積み、園内での立場が確立できていれば、私のようなことにはならなかったかもしれません。また、上司を始め、他の保育士も同僚が妊娠するという事態にあまり慣れていないように感じました。

今後、結婚や出産を考えている保育士は、保育士の出産や育休等の実績のある園を選ぶことをお勧めします。

智子
この体験談では、妊娠初期に妊娠の事実を上司に相談していますが、いつ相談することがベストですか?
和代
保育士の仕事は、体力を使いますし、子供が飛び乗ってくることもあります。一般的には、安定期に入ってからの報告が多いようですが、保育士の場合は大事をとって、早めの報告がおすすめですよ。

出産後も働けそう?二人目出産の体験談

二人目の子供を妊娠したのは、一人目の出産から5年後のことです。当時は、園児の定員が50名程度の小さな保育園で働いていました。

一人目出産時に、妊娠と同時に、戦力外通告され自分の居場所をなくしてしまった経験から、再就職先は、子育て支援がしっかりとしていることを確認してから選びました。

その甲斐あって、二人目の子供の妊娠を告げると、上司も同僚も祝福してくれ、シフトや配置等を負担の少ないように変更してもらえました。出産後も、育休を取得して復帰することになっており、出産後も変わらず働いていけると期待していました。

ところが、復帰を予定していた4月に向けて保育園を探していましたが、どこも定員がいっぱいで入園することができませんでした。

勤務先の保育園は職員の子供の受け入れは、禁止されています。

1月ごろから複数の保育園に入園希望を出し続けましたが、1月も2月も落選。「このままでは、3月も落選してしまうのでは。」と急いで、勤務先の保育園に相談に行きました。

子供を預けられない!やむなく保育園退職へ

勤務先の保育園に、「子供を預ける保育園が見つからない。」旨を伝えました。保育園には、行政で決められた保育士の配置義務があります。

私が4月に復帰できないことで、新たに保育士を探さなければいけません。

保育園側からは、それらの負担を快く了承してくれた上に、職場復帰は保育園が決まってからでも良いといってもらえました。

ですが、保育士の配置、予算の問題から、年度途中での復帰は、正規ではなく非正規での採用になること、翌年度以降の継続は確実ではないことを告げられました。

雰囲気も良く、長く続けたいと思っていた保育園でしたが、「正規職員として安定して働きたい!」という思いがあったため、やむなく退職を選択しました。

二人目出産の経験から学んだこと

「保活」という言葉が最近話題になっています。

「保活」とは、「子供を保育園に入園させる活動」のことだそうです。保育園入園は、年々厳しくなっているようです。

私は、自身が保育士であるにも関わらず、第一子出産時に簡単に保育園を見つけることができたので、油断してしまっていました。

わずか5年の間に保育園事情は大きく変わっており、第二子出産時は、認可も無認可も保育園はどこもいっぱいで入園することができませんでした。早い人は、出産後すぐから「保活」を始めるそうです。

保育士として、出産後も働き続けるために、出産後の子供の預け先の確保は重要だと思います。

和代
自分の子供を預ける保育園が見つからない保育士は意外といます。ベビーシッターを頼んだり、実家を頼ったり、保育園が見つかるまでの間、工夫しながら保育士を続けている方もたくさんいますよ。

まとめ

私は、結局出産を機に2回退職を経験しました。

振り返ると、もう少し無理をすれば、退職をせずに保育士を続けていくことは可能だったかもしれません。ですが、保育士は資格さえあれば、転職先を見つけることは難しくありません。

なので、無理して同じ職場で働くよりも、母体と子供のことを優先させて良かったと考えています。

和代
女性が多い職場だからこそ、今後は保育現場での子育て支援が充実することが望まれますね!

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