保育士に向いている人・向いてない人

保育士を目指す

保育士は、児童福祉法で定められた国家資格です。児童福祉法(第18条の4)によると、保育士とは、

専門的知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者

と定義されています。

さらに、厚生労働省の告示した保育所保育指針解説書では、

保育所における保育士は、児童福祉法第18条の4の規定を踏まえ、保育所の役割及び機能が適切に発揮されるように、倫理観に裏付けられた専門知識、技術及び判断をもって、子どもを保育するともに、子どもの保護者に対する保育に関する指導を行うものである。

としています。

以上のことから、保育士には、保育に関する専門的な知識や技術が欠かせないことがわかります。それでは、保育士に向いている人とは一体どのような人なのでしょうか。

働く保育士の目線から、保育士に向いている人・向いてない人についてご説明します。

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個人プレーかチームワークか

あなたはどちらのタイプでしょうか?

スポーツでも個人競技と団体競技がありますね。一人でがんばるのが好きな人もいれば、みんなでがんばる方が自分はできるという人もいます。

保育士の仕事は、完全なるチームワークと言えます。なぜなら、どんなにがんばっても、一人では保育はできないからです。仕事をしていく上で、他の先生たちとの協力は欠かせません。

先生たちの連携が上手くできていると、日々の保育もスムーズに行われ、子どもたちにも快適で良い影響を与えることになります。逆にチームワークができていないと、子どもたちも落ち着かず、怪我などの見落としにつながることもあるので、注意が必要です。

それくらい、保育士同士のチームワークというのは、子どもたちの成長と同様に、日々の積み重ね、努力が必要なものです。

そのため、誰かと関わるより、一人で黙々と作業をする方が好きという人は、保育士には向いてないと言えます。

また、自分のことばかり考えて、他の人の意見を上手く聞けない人も向いていません。なぜなら、他の人たちとコミュニケーションを取って協力していくことが、保育士にとってとても大切なことだからです。

周りの人たちとコミュニケーションを取りながら、時には助けて、そして、助けてもらいながら働きたいという人、協調性のある人が保育士に向いています。

長所と短所!どちらに目が行くのか

子どもたち一人ひとりに個性があるように、その成長も、一人ひとりの個性です。長所と短所と書きましたが、できること、できないことで考えてみましょう。

例えば、2歳のA君がいたとします。A君は、同じ月齢クラスのともだちがトイレトレーニングをがんばっているなか、トイレに行くことを嫌がって、園で声をかけてもどうしても行きません。今日はトイレには行きませんでしたが、着替えは自分で脱いで着るというのを全部一人ですることができました。

この場合、あなたは「着替えができるなら、トイレも行けばいいのに。A君は、着替えは一人でできる、でもまだトイレは行けない」と考えますか?保育士に向いている人は、「A君はトイレに行くことはまだ練習中。でも一人で着替えができるからすごい!」と考えることができる人です。そう考えて、A君に「一人で最後まで着替えられてえらいね!」と言えればなお良いと言えます。

これは、A君がトイレに行かないことを考えていないわけではありません。まだできないことは把握した上で、今できていること、できたことに目を向けることが大事ということです。

できることをほめることで、さらに成長につながることがあります。「お着替えもできたから、今度はトイレもがんばってみる?」と誘えば、A君もトイレに行く気になるかもしれません。

その子の短所を把握することも大事ですが、長所を見つけることの方がずっと大事です。なぜなら、長所に目を向けることが、あせらず、叱らず、成長を楽しみにすることにつながるからです。

その視点を持てる人が保育士に向いている人と言えます。反対にどうしてもできないことが気になってしまう、人に対して長所がそんなに見つけられないという人は向いていません。

責任感があるのか

保護者の方にとって、子どもを預けるということは「大切な命を預ける」ということです。そのため、保育士は、常に責任感を持って保育をする必要があります。

しかし、どんなに気をつけていても怪我やトラブルというのは起きてしまいます。その時にどう対応するかでその人の人間性が求められます。これは、園の信頼にもつながります。

何かトラブルがあると、すぐに誰か他の人のせいにしたり、自分で対応することから逃げたりするような人はいませんか?そんな人は保育士に向いていません。何かトラブルがあったら、誠意申請意を尽くして対応することが大切です。そうすることで、保護者の方への信頼を築くこともできます。

しかし、この責任をあまりに考えすぎてしまって、保育をすることが恐くなってしまうことや、自分自身がつぶれてしまうことがあってはいけません。そんな時こそ、同僚の先生や、ベテランの先生たちに相談しましょう。

一人だけの責任で考えてはいけません。責任感がある人だからこそ、無理せずにやっていくことも大事です。同じトラブルが起きないよう、前向きに対策まで考えられる人が、より保育士に向いていると言えます。

なかなか、その境地に行くまでは大変だと思いますが、失敗は自分のせいだと落ち込むくらいなら、今後の対策まで考えるのが自分の責任だというふうに捉えましょう。

智子
自分の目の前でかみつきが起こってしまいました。とっさに止められなかったことに責任を感じて、とても落ち込んでしまいます。
和代
かみつかれてしまった子の保護者には、誠心誠意をもって謝罪しましょう。そして、今後のかみつきの対策が大事です。おもちゃを取り合ってのかみつきであれば、おもちゃの種類を増やしてみることや、絵本など他の落ち着いて遊べるものを出して、しばらく様子をみても良いかもしれません。責任を感じるのなら、これからのことを考えましょう。一人で抱え込まず、目上の先生やクラスの先生たちと話し合って、より良い保育をしていきましょう

まとめ

保育士の仕事は専門的な知識、技術だけではないということがわかっていただけたでしょうか。

基本的に、健康第一で、体力勝負ではありますが、子どもたちの人格形成に関わる重要な存在のため、人間性も大いに求められる仕事です。子どもたちの成長だけでなく、自分自身も成長していくという気持ちがとても大切です。

保育士として、今は十分に対応できないことがあっても、普段からそのことを意識して、努力をしている人なら大丈夫です。子どもたちは敏感なので、愛情と向上心を持ってがんばっている先生なら、その思いは伝わっています。

保育士として、子どもたちのために、日々の積み重ねをがんばっていきましょう。

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