保育士は、世間では「安月給」「重労働」と言われることも多く、働きにくいイメージがあるかもしれません。
ですが、実は様々な雇用形態が存在する保育士は、ライフステージに応じた柔軟な働き方が可能なのです。
私自身、独身の頃は正規職員で、出産後は派遣社員として勤務する等、保育士として多様な働き方を実現してきました。
そこで今回は、保育士の働き方を大きく正規職員と非正規職員に分類し、それぞれのメリット・デメリットを解説します!
ぜひ、保育士としてどのように働くかの参考にしてくださいね。
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安定とやりがいで選ぶなら!正規職員として働くメリット
正規の保育士として働くメリットは、何と言っても安定した給与と様々な福利厚生といった待遇面でしょう。
毎月決まった給与が支払われ、安定した生活を送ることができることは、とても大切です。
また、女性が多い保育士の場合、出産や子育てに関わる育休・産休がしっかりととれるといった待遇面は大きなポイントとなるでしょう。そのため、保育士が正規職員として働くメリットで待遇面をあげる保育士がとても多いです。
ですが、実はこれ以外にも正規職員として働く大きなメリットがあるのです。
私が感じた正規職員として働く最大のメリットは、「子供と保護者に深くかかわることができる」という面です。
保育士の仕事は、子供の日々のお世話をするだけではありません。子供の背景にある虐待や貧困等の生活問題に気付き、保護者の子育ての相談を受けることも大切な仕事です。
非正規職員の場合、このような深い問題に関わることはありません。子供と保護者を取り巻く、深い問題に関わり、問題解決に携わることが保育士のやりがいの一つだと思います。
正規職員として働くことで保育士としてのやりがいを充分感じることができるでしょう。
重い責任にクレーム対応。正規職員として働くデメリット
正規職員として働くデメリットは、まず責任の重さがあげられます。
保育園では、子供達の安全管理が何よりも優先されます。事故やケガが起こった場合、担当保育士はその責任を問われます。
たとえ、その場にいたのが他の保育士であっても、その保育士が非正規職員だった場合、責任は正規職員である保育士がとることになるでしょう。
私が正規の保育士として働いていた時、子供同士のトラブルで一方の子供がケガをしたことがありました。
私はその場にいなかったのにも関わらず、対応した保育士が非正規だったため、自分の責任として、園に始末書を提出し、子供の保護者に謝罪をしたことがあります。非正規の保育士にその場を任せたことも含め、正規職員の責任と上司からは言われました。
同じ理屈で、保護者からのクレームも基本的には正規職員が受けることになります。
保護者からのクレームには、保育内容だけでなく、園の設備や保育士の対応に対するものなど多種多様です。中には、モンスターペアレントと呼ばれるような、無理な要求をしてくる保護者もいます。
このような保護者のクレームや要求を受け止めることも正規職員の仕事です。
ただし、保護者からのクレームや要求には、より良い保育を展開するためのヒントもたくさんあります。
あまり否定的にならず、自分の成長の為と受け止めることが、ストレスなく正規職員として働くポイントですよ。

多様な勤務形態が魅力!非正規職員として働くメリット
非正規職員の保育士として働くメリットは、多様な働き方が実現できる点です。
結婚・出産・介護といったライフステージに応じた働き方を選ぶこともできますし、他の仕事と組み合わせて副業として保育士をすることも可能です。また、非正規職員の場合は、日案や保育日誌の作成、連絡帳の記入等の実務が免除されることがほとんどです。
実務に時間を取られずに、純粋に園児の保育に集中することができますよ。


非正規保育士の働き方一覧
契約職員
保育園に直接雇用されます。
フルタイムで正規職員と同じシフト制で働く人が多いです。社会保険の加入や一部福利厚生が使えることもあります。
正規職員として採用される前の試用期間に契約職員として働く保育士も多いです。
パート・アルバイト
保育園に直接雇用されます。
一日2時間~8時間程度と契約によって勤務時間は異なります。早朝のみ、お迎え時のみの勤務をする保育士もいます。
主婦や副業保育士に多い勤務形態です。
派遣社員
派遣会社に雇用される保育士です。
フルタイムでの勤務が多く、収入的には比較的安定しているようです。ただし園の直接雇用ではない為、子供の詳しい情報をもらえないことがあります。
園のしらがみと無関係なので、保育園内の人間関係に疲れた人にはおすすめです。
保育をさせてもらえない?非正規職員として働くデメリット
非正規の保育士の場合、収入や雇用が安定しないことがデメリットとしてあげられます。
基本的に保育園の非常勤職員は年契約で雇用契約を結びます。そのため、翌年度の正規保育士の人数や園児の入園状況によっては、契約を更新してもらえないこともあるのです。
実際に、私も派遣保育士として勤務していた保育園で、「長期で契約更新したい。」と当初言われていたのにも関わらず、1年で契約を終了されたことがあります。予定よりも産休から復帰する正規の保育士が多かったことが理由と説明されました。
また、非正規保育士の不満として良く聞かれるのが、「保育をさせてもらえない。」ということです。特に短時間のパート保育士にこの不満が良く聞かれます。
短時間パートの保育士に、掃除や雑務、お便りのコピー等をさせる保育園は意外と多いです。
保育に入ることができても、ひたすらオムツ交換や粉ミルクの調乳をさせられているという話も聞きます。

まとめ
保育士の仕事は、様々な勤務形態があり、勤務形態によって仕事内容も異なります。
勤務形態を選ぶ時は、自分の保育に求めるやりがいや、仕事観を見つめなおすことが大切です。保育士は、ライフステージが変わっても一生続けることができる仕事です。
今回の記事を参考に自分に合った働き方で、長く保育士として働けると良いですね。