勘違いされがちですが、保育士は、「何となく」で子どものお世話をしたり、遊んだりしているわけではありません。
保育園で行われる保育は、保育指導計画に基づいて、展開されています。保育指導計画の作成は、保育士の仕事の中でも、とても重要な仕事なのです。
特に日案は、日々の保育を計画したもので、指導計画の中でも、最も具体的で実践的な計画です。
ですが、毎日の日案作成が、負担となりストレスを感じる保育士も多いようです。そこで、今回は効率的な日案作成のポイントを紹介します!
ぜひ、日々の業務の参考にしてくださいね。
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保育士の苦手な仕事ナンバー1?日案作成とは
保育士が作成する保育指導計画には、
- 年間計画
- 月間計画
- 日案
の3種類があります。(園によっては、週案があるところも!)
年間計画を長期目標とすれば、月間計画は中期目標、日案は短期目標といえます。きちんと保育指導計画を立てることで、各月齢の成長や発達に応じた適切な保育を展開することができます。
日案とは、簡単に言えば一日の保育活動を書いたタイムスケジュールです。
朝の受け入れ、日中の保育活動、夕方の降園までを時間で区切って、詳細に書く必要があります。活動内容に対する子供たちの動きや様子を予想しながら、適切な保育内容を考えなければいけません。
日案作成は、原則毎日しなければいけないので、多くの保育士がうんざりするのも無理はありません。適当に書けば良いものではなく、保育目標や年間計画、月間計画に即したものでないといけないので、時間もかかり「日案が苦手!」という保育士はとても多いです。

日案作成好きの私が考える日案作成のメリットとは
苦手な保育士が多い日案作成ですが、私は日案作成が好きです。なぜなら日案を作成することには、メリットがあるからです。
保育士が日案を作るメリットは二つあります。
実際の保育のリハーサルになる
日案は、いわば保育現場の台本です。
日案を作成することで、実際の保育の流れをイメージしやすくなります。まだ私が保育士になりたてで、日案作成の経験がないころは、先輩保育士の作成した日案に従って保育をしていました。
ですが、保育の流れが途中でわからなくなったり、保育内容の意図を正しく読み取れないことがとても多かったことを覚えています。
先輩保育士に確認に行ったり、全く的外れなことをしたりして、逆に仕事を増やしていました。自分で日案を作成することは、頭の中を整理することに繋がります。
そのため、日案作成をするようになってから、保育現場で自分が次にどのように動けばいいか予想しやすく、効率的で臨機応変な保育をすることができるようになりました。
急な欠勤や早退にも対応できる
日案のフォーマットは園によって様々ですが、出来るだけ詳細に、客観的に書くことがポイントです。詳細で客観的な日案は、誰が見ても保育の流れが分かるようになっています。
そのため、万一自分が病気等で欠勤したり早退したりする時も、子供や職員に動揺を与えることなく、代わりの保育士によっていつも通りの保育を展開することができます。

大公開!日案を効率的に作成する方法とは?


先輩保育士の作成した日案を参考にする
日案は、その時のクラスの状況や子供たちの様子によって、変更していかなければいけない為、先輩保育士の日案をそのまま使い回すことはできません。
ですが、参考にすることは可能です!
最初から最後まで自分一人で考えることは大変です。私は、過去の保育日誌や先輩保育士の日案を参考に、真似できるところはどんどん真似て日案作成を行っていましたよ!
子供たちの特徴をつかむ
同じ月齢のクラスでも、クラスの個性は全く違うものです。自分が担当するクラスの個性をつかむことで、日案作成もスムーズに行えます。
一人一人の子供の特徴をなるべく早く理解することが、日案作成の負担を軽くする近道です。
例えば、「お絵かきをする」という保育内容でも、子供たちの特徴が分からなければ、子供の動きを予想することができず、日案作成はなかなか進まないかもしれません。
一方で「A君は、騒ぎ出しそうだな。」とか「Bちゃんは、道具を出すのを手伝ってくれそう。」と想像することができれば、具体的な日案を簡単に作成することができるでしょう。私は、日案作成をする時、いつも担当する子供、1人1人を思い浮かべながら作成していました。
そうすることで、具体的なイメージがわきやすく、スムーズに日案作成ができていました。
まとめ
「面倒くさい」「やりたくない」でも、「やるしかない」のが日案作成です。特に新人保育士の頃は、日案作成がかなりのストレスになる可能性があります。
ですが、日案作成は子供たちの為だけでなく、自分自身の為にもなります。今回紹介した効率的な日案作成のポイントを参考に、楽しんで日案を作ってくださいね。
