保育士と言えば女性、と言っていた時代は終わり、年々、保育士になりたいという男性も増えてきています。
男性保育士には女性の保育士にはない魅力が沢山あります。おかげで子どもたちにも、同僚保育士にも頼られたりすることもしばしばあります。
一方、男性であるが故に、大変だと感じることも多くあるようです。それは保育中だけのことではなく、あらゆる場面であるのです。では、一体どういう場面で男性保育士は不便に思うのか、以下にご紹介して参ります。
↓私は保育士バンクを利用して基本給が2.4万円アップしました↓
設備面で大変なこと
だんだん整備されては来ていますが、保育園によっては男性用に足りないものがあります。一つはトイレです。子どもの男子用のトイレはあるのに、大人の男性用のトイレはない園もあり、男性はしばしば行くタイミングなどで苦労することがあります。
もう一つは、男性用の更衣室がない園もあり、男性保育士は休憩室などで出勤してから着替えたりすることもあります。
特に、プールの時期は水着に着替えなくてはいけないので、着替える部屋を探したり、家から着てきたりと苦労することもあるようです。整備されている園ではそういったことはないと思います。
保育において大変なこと
男性保育士は、乳児クラス、特に0歳児クラスの担任になることは少ないことが多いです。赤ちゃんはやはりどうしても母性を求めるので、男性よりは女性の保育士の方が安心するためです。
どちらかと言えば、幼児クラス担任になることが多いので、赤ちゃんの保育を夢見て来た男性保育士にとっては、0歳児の子どもと触れ合える時間は貴重に感じるかもしれません。
早朝保育や延長保育の、全員を同保育室で保育する時間が癒しの時間になることと思います。
保護者との関わりで大変なこと
保護者によっては、男性保育士についてマイナスな先入観を持ってしまう人もいるようです。
女性保育士のようにはきめ細かくわが子を見てもらえないのではないか、乱雑な子になってしまうのではないか、言葉遣いが悪くなってしまうのではないか、ケガが多くなるのではないか、製作をあまりしてもらえないのではないか、という偏った先入観です。
そのため、衣服を汚して帰ったりした翌日にクレームが出たり、製作物を持って帰って来ないと「ちゃんとやらせてください」と要求されたりと、もちろん男性保育士は日々ねらいをもって色々な活動をしたり、色々な配慮をしながら日々過ごしているのですが、理不尽に言われてしまうこともあるようです。
また、性差が一番大きく出るのが、トイレの時間です。女の子がトイレに行くときも、きちんと拭けているか、手を綺麗に洗っているかなど、細かくみていくのも保育士の仕事でありますが、そういう場面を見られるのを嫌がる保護者や、おむつ替えを男性保育士にされるのを嫌がる、女児持ちの保護者もいつのが現実です。
それ以外にも、身体測定やプールなどの着替えの時間など、子どもが服を脱ぐ機会も保育園では多くあります。どれも仕事の内容の一環だし、悪いことを考える男性保育士はいないはずなのですが、これもまた難しい問題ですね。
人間関係において大変なこと
男性保育士も増えてきた、と言っても、やはりまだ女性社会なのが保育士です。
大勢の女性に囲まれて仕事をしなければいけないので、やや肩身の狭いを思いをすることになるかもしれません。ほんの一握りですが、男性保育士に偏見を持つ女性保育士も中にはいて、きつい口調で注意したりすることもあります。
ただ、ダイナミックな遊びをしたり、力仕事を率先してやってくれたりと、男性保育士には心強い部分もあります。また、男性ならではの発想力もあります。それを認めて温かく接してくれる女性保育士ももちろん大勢います。
そして男性保育士がいることによって、女性同士ではギスギスしてしまう人間関係が和らぐ、という利点もありますので、男性保育士にはどんどん溶け込んで欲しいものです。


待遇面で大変なこと
連日、ニュースでも取りざたされていますが、保育士の給与面はまだまだ改善の余地があります。
同じ年齢でも、会社などに勤めている男性と、男性保育士とでは、年齢が上になるにつれ、差が開いていってしまいます。
公立保育園なら、公務員扱いになるので収入は安定していますが、あまり昇給していかない私立保育園もありますので、そういう面では将来に不安を覚える男性も多くいることでしょう。

まとめ
少々夢を壊すことも書いてしまいましたが、それでも男性保育士はこれからもまだまだ増えて欲しい存在です。
色々なタイプの男性保育士を見てきましたが、どの方も個性的で、とにかく子どもが大好きで、アイデアを沢山持っていて、皆さんキラキラと輝いていました。
ただ、その輝きを生かしていくには、男性保育士が「大変」と思うことを減らし、なくしていく必要があるかと思います。それまでは、大変だと思うかもしれないことを、大変だと思わないように男性保育士も工夫をしていかなければなりません。
その工夫においては、女性や、社会全体も協力をしていける世の中になっていけたら一番だと思います。